【トロピカル～ジュ！プリキュア】第26話「晴れわたれ！キラキラ☆流星群の夜！」

生徒会とバトルして（前々回）、先生を助けて（前回）、お次は生徒のお手伝い！
これがトロピカる部というものです。

さて本編。

ある朝、まなつたちが登校すると、昇降口で何かを訴える少女が。



この子は『仲川詩織』（CV＝天野聡美）。
天文部を作るため、仲間集めにビラを配っていたようです。

「天文部？」
「あっ……あなたたちも1年生？」
「うん！ 私は5組の夏海まなつ。あなたは？」
「私、1組の仲川詩織。ねぇ、天体観測に興味ない？」

まなつの、自分が名乗ってその直後に「あなたは？」と聞くのも、結構久しぶり。
それにしても、ここまで結構目立つ活動をしてきたのに、まなつのことを知らない1年生がいるとは……。

星といえば、南乃島での大パノラマ。
それを思い出して、感慨にふけっていると……。

「だよね！？ いいよね、星！」
「うん、うん！」
「うわー！ わかってくれる人がいて嬉しい！ 実は、みんななかなか興味を持ってくれなくて」

実際、ビラを配るしおりんを、通行人はスルーしています。
やはり、何かきっかけが必要なのでしょう。

「せっかく今度、すごい流星群が来るっていうのに」
「すごい！」「流星群！？」
「うん。こんなにすごいのは、50年に一度っていわれてるの」
「それって、今しか見られないってこと？」「見たい！」

ここで、まなつたちのスイッチが入りましたね。

「本当？ 興味を持ってくれたのは、あなたたちが初めてだよ！」
「その流星群、みんなで見ようよ！」
「えっ？」
「私たちトロピカる部に任せて！」

かくして、トロピカる部の出番です。
もはやイベントごとに関しては、右に出るものはいない部活といって過言ではありませんね。

そんなわけで、放課後、みんなで集まってミーティングです。
「……ということで、『トロピカる部プレゼンツ、流星群を学校のみんなで見る会』をやりたいと思います！」



まずは、しおりんが流星群について軽く説明。
トロピカる部の面々は基本的に何に対しても興味津々なので、話しがいがありそうです。

「私、星を見る楽しさを、もっとみんなに知ってもらいたいんです！」
「流星群を見たら、天文部に入りたい人もきっと出てくるはず」
「みんなに、流星群を見る会に来てもらおう。じゃ、宣伝用のチラシを作るぞ！」「はい！」「うん！」
「私たちは、先生に相談しに行こう！」

本当にもう、手慣れたものですね。

そして、まなつたちから相談を受けた桜川先生。
校長先生に掛け合ってみることに。



第一印象としては、校長先生はあまり乗り気ではなさそうです。
生徒の安全などを考えると、気軽にOKできるものではないというのはわかりますが。

ただ、突っぱねるのではなく、校長先生は迷っている様子。
それに気付いた桜川先生とさんごは、もう一押し。

「あの、私だけでなく、ほかの先生にも出てもらえませんか？」
「当日、お父さんやお母さんにも、一緒に来てもらったらどうでしょう」
「うーん、それなら……撤収時間は、必ず守って下さいね。あまり夜遅くならないように」

交渉の末、許可が出ました。
「次は、宣伝！」



お昼の放送で、会の宣伝をします。
ここでもまた、ここまでの人脈とノウハウが光ります。

「1年5組、トロピカる部の夏海まなつです！」
「みんなで流星群を見よう！ってことで、今度の日曜日の夜は、学校に集合！」
「詳しくは、廊下に貼っておくので見てください！ 以上ー！」

廊下には、早速そのポスターが掲示。
とても手際がいいです。



「どうだった？」
「放送よかったよ。でも……」

「反応はイマイチだな」
「どうすれば、みんな興味を持つのかしら？」
「うぬー」
「閃いた」
「えっ？」

はたして、みのりん先輩の閃いた妙案とは？



星を模した被り物。
……でもそれ、惑星じゃ？

ただ、さすがはみのりん先輩というべきか、効果は抜群。
しかも、みのりん先輩の遠隔操作で光らせることが可能！

少なくとも、生徒たちの耳目を集めることに関しては完璧です。



この恰好で校内を練り歩き、宣伝をします。
過去の実績から『トロピカる部＝何か面白いこと』という合意も形成されているようで、相乗効果もありそうです。

さて、宣伝だけでなく、設営的な準備も。
トロピカる部みんなで協力して、ブルーシートを用意します。

ここまでは概ね順調ですが、唯一の気がかりは、やはり天気。



「天気予報では明日の夜、曇りの可能性があるって」
「えーっ！？ 今はこんなに晴れてるのに」
「曇りだと、星が見えないじゃない！」
「あぁ、どうしよう」

不安になる一同。
しかし、あすか先輩には、何か心当たりがあるようです。



その心当たりとは、あすか先輩のお父さん『滝沢晴瑠也』（CV＝加藤将之）。
ここへ来て、ついに、あすか先輩の家族の出番がやって来ました。

「父さんは『炎の晴れ男』なんだ」
「炎の……」「晴れ男！？」「何？ それ」
「父さんが晴天祈願をすれば……晴れるんだ」
「ちょっと信じられないけど……」
「ああ……私も半信半疑ではあるが……実際、父さんは町内会のイベントを晴れにした過去があるらしい」



てるてる坊主こそ吊ってあるものの、儀式的には雨乞いに近そうな気がするのですが。
まあ、『炎の晴れ男』の神通力が要なので、これでいいのだとも思いますが……。

その様子を見た校長先生。
校長先生は、この、ある種異様な光景を知っている様子。



「あれは今から30年前……この学校の野球部が、初めて全国大会に出場した年」
「ひどい台風が来てね。大事な試合を前に、生徒たちが晴天祈願をしたんだ」
「あのとき、中心となった生徒。それが彼だった。人呼んで『炎の晴れ男』」

伝説的な存在だったのですね……。
何はともあれ、既に人事は尽くした以上、あとは天命を待つしかなく。

その後、空模様はともかく、人の入りは順調。
数々の策が奏功し、大入りと満員に。



人が多すぎて、ブルーシートが足りないレベルに。
その追加をするため、トロピカる部が取りに行きます。

ちょうどそのタイミングで、ヌメリーが襲来。
しおりんの天体望遠鏡を、ゼッタイヤラネーダにしてしまいます。

生徒や保護者から、やる気パワーを吸い取るヤラネーダ。
戻ってきたまなつたちが異常に気付き、変身します。

「光る五つ星！ トロピカル～ジュ！プリキュア！！」



かくして、戦闘開始です。
それにしても……望遠鏡モチーフの敵だと、本当にほぼ確実に、レンズからビーム攻撃してきますね……。

戦闘は始まりましたが、まだ太鼓の音が聞こえます。
どうやら晴天祈願のチームは、異常事態が発生していることすら気付かないほど集中しているようです。



まあ、祈祷師・シャーマンとはそういうものでもあります。
その一念が、奇跡を起こすと信じられてきたわけです。

ただ、ヌメリーはその暑苦しさがあまりお気に召さなかった様子で、ヤラネーダをけしかけます。
その人々を守るため、立ちはだかるプリキュア。



ヤラネーダから発射されるレーザービームを、コーラルのシールドが受け止めます。
そしてラメールが一撃見舞い、ビームを中断させます。

それにより、ターゲットがラメールに移行。
しかし、サマーがヤラネーダの足を払い、パパイアとコーラルが砲門を地面に押さえつけます。

ところが、ヤラネーダは地面に向けてビームを発射し、飛び上がります。
そこにフラミンゴが決死の体当たりをし、バランスを崩すことに成功。

こうなると、あとはラメールの出番。
『マーメイドアクアポット』で『ピンク』のやる気パワーを回収し、そのまま『プリキュア・オーシャンバブルシャワー』でフィニッシュです。

かくして、ヤラネーダは浄化され、ヌメリーは撤退。
望遠鏡は元に戻り、人々のやる気も返還されました。

そして、天気は……。



「うん、晴れた！」
これが、『炎の晴れ男』が文字どおり命をかけて祈願した奇跡です。

雲が晴れ、絶好の流星群観察の機会。
南乃島の星空とは、また別の感動があることでしょう。



一方そのころ。
帰還途中のヌメリーの前に、チョンギーレとエルダが。

どうやら、流星群を見に来たようです。
合流したことで、3人一緒に見られますね。



「まぁ、きれい」
「ぬぉー、これが流星群！？」

この疑似家族、いいですよね……。
最後の最後には、いい着地点を見つけてほしいものです。

場面戻って、学校。
集まった人々も、流星群に大興奮です。

これには、まなつも大満足。
「おぉー。みーんな、トロピカってるー！」

そんなまなつたちのところに、しおりんが。
「まなつちゃん！ それに皆さん！」



「私だけじゃ、こんなに人を集めることなんて絶対できなかった。ありがとう、トロピカる部」
そう言って、頭を下げるしおりん。

ギャラリーも、トロピカる部をもてはやします。
もう、名実ともに、この学校の顔のような部活になってますね。

そして、そんなしおりんに声をかける生徒数名が。



天文部の入部希望者！
当初の目的も果たせて、星に興味を持った人も増えて、完全勝利ですね。