【ヒーリングっど♥プリキュア】第15話「初めてのケンカ…すれ違うのどかとラビリン」

ケンカ回。
つまり、雨降って地固まる的なやつですが……今回の原因は何でしょうか。

さて本編。

開幕から、困っているのどか。
どうやら、音楽で使うリコーダーを家に忘れてきてしまったようです。

のどかにしては珍しい忘れ物ですね。
もはやどうしようもないので、諦めて先生に申告するしかありません。

……すると、どこからともなく声が！
「その必要はないラビ！」

留守番のラビリンたちが、のどかのリコーダーを持って颯爽登場です。
人目に触れるリスクはあるものの、ナイスサポートですね。

「友達なら当然ラビ」



その帰り道。
歩いて帰るラビリンたちの目に、衝撃の物体が飛び込んできます。



これは一体……！？

衝撃を受けるニャトランたちとは別に、ちょっと違う反応をするラビリン。
頬を染めて、これは……一目惚れというやつでは……？

そして、その日の夜。
みんなが寝静まった頃、起き出し、ベッドの下から何かを取り出すラビリン。

それを改めようとするラビリンですが、どうやらのどかが起きてしまったようです。



不意に見つかってしまい、大絶叫のラビリン。
そんなにやましいものでも隠していたのでしょうか……まあ、そういう感じの行動でしたが。

騒ぎで駆けつけたのどかの両親を何とか誤魔化し、落ち着いたところで、ラビリンが見ようとしていたものを確認するのどか。
それは『ハーブ専門店マスコットキャラ・ラベンだるまちゃん』。

先の、妙な物体の正体がこれですね。
手も足もあるのにダルマなのか……。

遭遇時、ラビリンは好感触だったのですが、ニャトランとペギタンには不評だった様子。
「でも……かわいいラビ！」
「はぁ！？本気か？」
「かわいくないペエ」

その反応に恥ずかしがってしまったのか、誤魔化してしまうラビリン。
「じょ……冗談に決まってるラビ。こんなの、かわいいなんて思うわけないラビ」



結果、後ろ髪引かれつつ、その場を去ることになったようです。

そう告白し、恥ずかしさに身を震わせているラビリンに、のどかが声をかけます。
「ちょっとかわいいね」
「本当ラビ？」
「好きなの？」
「くぅ……」

頷くラビリン。
そして、どこから取り出したのかポスターを見せます。

「お……お店のイベントに参加してスタンプを集めると、ラベンだるまちゃんのぬいぐるみがもらえるラビ」
「でも、ラビリンはイベントに参加できないから……」

ショボンとなるラビリンに、「私と一緒なら、参加できるよね」と、のどか。
「友達なら当然だよ」



そして翌日。
件のハーブ専門店に赴くのどかたち。

閑静な店内で待っていると、お店の人『土生みきお』さん（CV＝北田理道）が登場。



「よかったー。私は気に入ってるんだけど、この子、あんまり人気なくって」と言い、ラベンだるまちゃんを撫でる店員さん。
もしや、イベントをやることでむしろ客が減っている……？

そして、ご自慢のラベンダーのハーブティーをご馳走になるのどか。
のどかは、このハーブティーを気に入った様子。

まずは、スタンプ1つめです。
その後も通い続け、スタンプを集めていきます。



きっかけはスタンプ目当てではあるのですが、見聞きすることに何でも感動するのどか。
こんな反応してくれる子なら、お客がひとりでも、店員さんも嬉しいのかもしれませんね。

そして、ついにスタンプ6個コンプリート。
念願のラベンだるまちゃんのぬいぐるみをゲットです。



帰り道。
嬉しそうにラベンだるまちゃんを抱えるラビリンも、それを見守るのどかも、幸せそのものといった様子。

「やったね」
「やったラビ！のどか、ありがとうラビ」
「ううん、お礼を言うのはこっちの方だよ」
「えっ、どうしてラビ？」
「私もすっかり愛着湧いちゃったし」

「それに、初めてだったんだ。友達とひとつのことで盛り上がれたのって」
のどかにとって、友達ができたことさえごく最近の出来事ですからね……病床で、そういうのに憧れていたのかもしれません。

そうしていると、ひなた＆ニャトランと遭遇。
咄嗟に、恥ずかしがってラベンだるまちゃんを隠す（隠れてない）ラビリン。

しかし、それも構わず、ラベンだるまちゃんをひなたたちに見せつけるのどか。
「フフッ、ラベンだるまちゃんだよ。いいでしょー！」

明らかに舞い上がっている感じではありますが、好きならそれでいいじゃないかという気もします。
……とはいえ、ラビリンには照れが捨てられない様子。

会話が進むごとに、顔が赤くなっていくラビリン。
そして、それがついに限界に。



「ラビリンは、ラビリンは……こんなの好きじゃないラビ！」
そう言って、ラベンだるまちゃんを地面に叩きつけてしまいます。

「何するの、ラビリン！」と非難の声を上げるのどか。
ラビリンは「ラビリンは、そんなの別に欲しくなかったラビ！」と言い放ちます。

「どうしてそんな嘘……」
「嘘じゃないラビ！」
「嘘だよ！私、楽しかったのに。なんでそんなひどいこと言うの！」

そうして、ケンカが始まります。
やがて、「もう、ほっといてほしいラビ！」と言い捨て、ラビリンは飛び去ってしまいます。

帰宅しても、空気は冷え切ったまま。
会話もなく、そのまま就寝です。

しかし、寝つけないのどか。



「何だろ……体調悪いわけじゃないのに……。こんな気持ち、初めて……」
「初めて？そっか、私……初めて、お友達とケンカしたんだ……」

翌日。

ちゆたちと並んで歩いていても、浮かない顔ののどか。
事情を知ったちゆたちが原因を考えたり慰めたりしますが、やはり、表情は曇ったまま。

一方、ラビリンもニャトランたちと。
ニャトランも責任を感じたようで、謝ります。



「別に、バカにしたわけじゃないんだぜ。確かに、かわいくねぇとか思ったけどさ」
「でも、まぁ、悪かった」「ごめんペエ」

それを聞いても、ラビリンは塞ぎ込んだまま。

もはや、ふたりともラベンだるまちゃんがどうとかいう時期はとうに越えていて、親友とケンカしているということ自体が問題になっている感じですね。
のどかにとっては初めてのことですし、ラビリンには無茶言ってる負い目があるでしょうし。

そんなときにも、ビョーゲンズはやって来ます。
今回はダルイゼンが、件のハーブ専門店を襲います。



ティーポットのメガビョーゲンですね。

メガビョーゲンの出現により、ラテの体調が悪化。
ラテをラビリンに任せ、ニャトランとペギタンが3人を呼びに行きます。

ラビリンは、まだ顔を合わせづらいというのが本音でしょうね。
しかし、先延ばししても結局は集合することになるわけで……3組揃ったところで、変身です。



しかし、『キュアタッチ』の段階で弾かれるのどかとラビリン。
変身失敗です。

変身できないのどかは一旦待避。
そこで、奇しくもほぼふたりきりの状態に。

沈黙が流れる中、動いたのはラテ。
重い体に無理を利かせ、まずはのどかの手をゆるく噛みます。



そして、ラビリンをのどかの方に押しやります。
言葉を話せず、体の状態もよくないラテの、精一杯の仲裁です。

深呼吸し、覚悟を決め、「ごめんね」と言葉を紡ぐのどか。
それを聞いて、「なんで、のどかが謝るラビ？」と返すラビリン。

「ラビリンの気持ち、わかってなくて……」
後ろを向くラビリンですが、そこにはラテが。



逃げられません逃がしません。
有耶無耶にすることなく、ここで決着しろと目が語っています。

「のどかは全然悪くないラビ」と、言葉を絞り出すラビリン。
「言ってもないのに、勝手にわかってもらった気になって、ひとりで勝手にムカッとしたラビリンが悪いラビ」

「なのに、のどかに謝らせちゃって……ごめんなさいラビ」
「のどかは、もうラビリンのこと嫌いになったか持って思ったら、ずっと言えなくて、すっごく苦しかったラビ……」

涙を流すラビリンに、「私もだよ」と目を潤ませるのどか。
「ケンカしたときよりも、そのあとひとりで、ずっと悩んでた夜の方がつらくて、嫌だった」

「嫌いになんかならないよ。私、ラビリンと友達やめたくない。ラビリンは？」
「そんなの……一緒に決まってるラビ……」

そうして、仲直りの握手を交わすふたり。
それは眩いばかりの光となって……変身です。



そして、遅ればせながら戦線参加。
雨降って地固まるとはまさにこのことで、気合も十分です。



メガビョーゲンの攻撃を、オーバーヘッドキックで返すグレース。
そして、勢いそのまま『キュアスキャン』！

続けて、3人での『プリキュア・ヒーリングオアシス』！
かくして、メガビョーゲンは浄化され、ダルイゼンも撤退、周囲も元に戻りました。

しかし、無理がたたったのか、回復しないラテ。
それを見て、葉っぱのエレメントさんはエレメントボトルを授けてくれます。



それを使用し、ラテも無事に回復。
これで、めでたしめでたしですね。

その後。
どういうわけか、再びスタンプを集め、2個目のラベンだるまちゃんをゲットするのどか。



1個目がラビリンので、2個目が自分のというところでしょうか。

その帰り。
ブランコに乗りながら、語り合うのどかとラビリン。



「ねぇ、ケンカしないで済む方法って、ないのかな？」
「それがわかれば苦労しないラビ」
「うん……そうだよね……」

「でも……仲直りの方法はあるから、いっか」
そう言って微笑むのどか。

今作全体の物語として、重要なことを言っている気がします。