【ヒーリングっど♥プリキュア】第06話「ママはどこラテ？おるすばん大脱走！」

ラテ脱走！（2回目）
まだ喋ることすらできない子供であることも含め、理由は理解できるところではあるのですが……。

さて本編。

ひなたものどかの家にお呼ばれ。
これで、ちゆもひなたものどかの両親と顔見知りに。

のどかの父、たけしはリフォームデザインを職業にしているようです。
現在の家も、このお父さんが手がけたとか。

そして、のどかのお母さんは、小学生のころ近くに住んでいた様子。
ちゆのお母さんあたりと知り合いだったりということはありそうですね。



そんな日を過ごし、のどかにもいい友達ができたことがわかり、両親も安心。
そこで、「お母さんも安心した。だからね……」と切りだすお母さん。

もしやもう不穏な気配が？！かと思いきや、そういうわけではなく。
「私そろそろ、また仕事に出ようと思うの」

のどかが病気で伏せっている間、仕事を辞めてずっと側にいてくれたようです。
一段落ということで、復職するという運びに。

翌日。
学校でも、ちゆやひなたにそのことを話すのどか。

当然、仕事が何なのか気になりますよね。
それは……『すこやか運送』の運送ドライバー。



なかなか体力の要りそうな仕事ですね。
ひなたも、「えぇー、すごーい、かっこいい！」と、目を輝かせます。

一方、お母さんが仕事に出ることになったので、留守番となったのがラテ。
御側付にラビリンがいるのですが、やはり、お母さんがいないのは寂しいようです。



普通のペットの場合、家人がいない間は主に寝ていることが多いようですが……。
ずっと帰りを待っているとすると、文字どおり一日千秋の思いでしょうね……。

そして、また別の日。
のどかたちを見送り、留守番のラテ。

この日は、ラビリンだけではなくペギタンとニャトランもやって来ているようです。
寂しそうなラテの気を紛らわせるため、ラビリンが気を回して賑やかしを増やした……というところでしょうか。

しかし、やはり元気のないラテは、食事も喉を通らない様子。
そこで、「よーし、こんないい天気だ。庭で日向ぼっこでもすりゃ、気も晴れるって」と、窓を開けます。



目の前に広がる、外の世界。
次の瞬間には、ラテは家を飛び出し、庭を突っ切り、大爆走！

事態に気付き、3人のヒーリングアニマルたちが追いかけます。
いわゆる飼い犬の大脱走ですね。

ところどころで匂いを嗅ぎ、脇目も振らず走るラテ。
何か察したラビリンはのどかに報告に向かい、ペギタンとニャトランが引き続き追跡を続けます。

到着したのは、すこやか運送の配送センター。
やはり、お母さんの匂いを追って、走っていたのですね。



配送センターの前までは来たものの、そこから先には進入しないあたり、理性的。
忠犬の如く、帰りを待っている感じでしょうか。

ラテがそうしていると、のどかが到着。
聴診器をあて、ラテの声を聞きます。



「お母さん、のどかがいない時、ずっとよしよししてくれたラテ」
ふたりで留守番をしている間に、すっかり懐いていたわけですね。

そのときのお母さんは、ラテを撫でながらこう言います。
「いい？今は私も、ラテの家族だからね」
「私も、お父さんも、もちろんのどかも、みーんなラテの味方。ここがラテのお家。だから安心してここにいてね」

ひょっとしたら、単純に時間だけなら、既にお母さんと過ごした時間の方が長いかもしれませんね。
「お母さん、ママみたいだったラテ」と、お母さんとテアティーヌを重ねているフシもあります。

ヒーリングアニマルは4人とも子供っぽい感じですが、その中でもラテは言葉も喋れないほど小さいわけで。
留守番とはいえ、2回も寂しい別れを経て、広い家で待つというのは心細いものもあったでしょうね。

それを汲み、「ラテ、気付いてあげられなくてごめんね」と言うのどか。
「私もね、病気で心細かったとき、ちょっとお母さんが見えなくなると、すぐに探して、あと追っちゃったんだ」



胸を押さえているのは不安だからか、あるいはそこに病気を抱えていたのか……。

のどかの体験談を聞き、「ラビリンも、ごめんなさいラビ」と謝るラビリン。
「ただでさえ、テアティーヌさまと離れて、ラテさまは寂しかったラビ。もっと一緒にいてあげなきゃいけなかったラビ」

「ボクたちもペエ」「ごめんな、ラテさま」
ペギタンやニャトランも、ラテに謝ります。

これは、今後はのどかが学校にいっている間、3人がラテの側についているということでしょうか。
これまではパートナーのそばにいたり、そうでもなかったりと、結構自由というか不安定な感じでしたしね。

そのころ、のどかのお母さんは、集荷のためイチゴ農園に。
タイミング悪く、そこにダルイゼンの魔の手が迫ります。



今回のエレメントさんはリンゴ型。
イチゴやリンゴといった特定の作物ではなく、『実りのエレメントさん』ということのようです。

メガビョーゲンの出現により、ラテの体調が悪化。
ラテによると、「あっちで、いちごさんが泣いてるラテ」とのこと。

配送センターで、のどかのお母さんはイチゴ農園にいることを聞いていた一行は、現場に急ぎます。

みんなで走って向かいますが、体力にも技術にも難ありののどかは、どんどん遅れ、蹴躓いたり。
のどかの体を気遣い、「今回は、私たちでお手当てするわ。のどかはラテと、あとから来てくれれば……」と言うちゆ。

しかし、のどかは「行くよ、私もラテも」と、一歩も退きません。



「危ないのは、いちごだけじゃない。大好きなお母さんもなの！」
「私たちが寂しいとき、お母さんは助けてくれた。今度は、私たちが助ける番なの！」

こうなったらテコでも動かないのは、ここまでの話でも証明済み。
3人一緒に、再び走り出します。

そして、場面はイチゴ農園。
我が子のように育ててきたイチゴが蝕まれるのを目の当たりにして、農家のおじさんも狼狽えます。

「あぁ……オレの……オレの大事な子供たちが……」
「子供？フッ、何言ってんの。人間から植物は生まれないよ」

これには、のどかのお母さんも非難の声を上げます。
「そういうことじゃないでしょ、あんた、人の心ってもんがないの？」

返す言葉は、「ないね。人間じゃないし」。
そう言って、のどかのお母さんを弾き飛ばすダルイゼン。



壁に叩きつけられ、気を失うお母さん。
慌てて駆け寄る農家のおじさん。

そこに、のどかたちが到着。
惨状を目の当たりにし、「ゆるせない！」と闘志をみなぎらせ、変身です。

そして戦闘開始。
開幕の攻撃を三者三様にいなし、『ぷにシールド』でメガビョーゲンを挟みます。



単純に防御だけでなく、こういう使い方もあるのですね。

それなりに効いていそうでしたが、力尽くで振り払うメガビョーゲン。
吹っ飛ばされる最中、グレースはぬかるみのようなものでブレーキがかかります。



それは、蝕まれた土。
これにより、グレースは足が取られ、身動きが取れなくなってしまいます。

ヘルプに向かうフォンテーヌとスパークル。
しかし、その行く手にはメガビョーゲンが立ちはだかります。



ふたりは、防ぐので手一杯という感じ。
やはり、実りを司っているエレメントさんが元になっているので、強いのでしょうか。

見ていることしかできないグレースの隣に、ダルイゼンがやって来ます。
ダルイゼンは蝕まれた土を少し掬い、ラビリンの顔に擦り付けます。



蝕みそのものみたいなものなので、それを擦り付けることに意味はあるのでしょう。
仮に、特に何の効果もなかったとしても、それはそれで精神的に効きそうです。

「あなたたち、なんでこんな酷いことするの？」と非難の声を上げるグレース。
ダルイゼンは「酷い？何が？」と、とぼけます。

「地球を病気にして、みんなを苦しめることだよ！」
「決まってるだろ。オレはその方が居心地がいいからさ」
「自分さえよければいいの？」
「いいけど？」

話は平行線。
ここまででもそんな感じでしたが、これは、いわゆる相容れることのない敵対関係というやつでは……？



そして、グレースの顔にも泥を擦りつけます。
グレースは、そのことよりも会話の内容がショックだったという感じですね。

「ついでだ。このまま片づけちゃうか」と、エネルギー弾を溜め始めるダルイゼン。
そのとき、ラビリンの顔から泥が落ち、「グレース！」と呼びかけます。



気を持ち直したグレース。
ヒーリングステッキからエネルギーを放出し、その反動でぬかるみから脱出。
そのままダルイゼンの手を蹴り、エネルギー弾を彼方へ弾きます。

そして、互いに構えを取るふたり。



しかしそのとき、メガビョーゲンの相手をしていたスパークルがピンチに陥り、グレースはそちらを助けに向かいます。
目の前の憎き敵を倒すことより、困っている味方を助けることを優先させたということなのでしょうね。



フォンテーヌと力を合わせ、メガビョーゲンの攻撃を受け止めるグレース。
どうも、ひとりでは無理でもふたりでなら、正面からでも勝負になるというパワーバランスのようです。

そして、3人でシールドを展開し、ぶちかましを喰らわせます。



3人がかりで、振りかぶった触手を押さえ込むプリキュア。
これには流石のメガビョーゲンも、堪らずバランスを崩します。

そのまま、グレースとスパークルが押さえている間に、フォンテーヌが『キュアスキャン』。
実りのエレメントさんが右肩（向かって左側）にいることを突き止めます。

そして、スパークルが渾身のダブルニーでメガビョーゲンを転倒させ、フィニッシュはグレースの『プリキュア・ヒーリングフラワー』！
かくして、メガビョーゲンは浄化され、実りのエレメントさんも解放されました。

ダルイゼンも「ふーん、キュアグレースね」と言い残し、撤退。
今回のバトル……というより、その行動で、グレースに興味を持った様子ですね。

浄化により、農園も元通り。
しかし、到着が遅れたためか、ラテの具合はまだよくなりません。

「実りのエレメントさん、ラテさまにパワーを少し分けてもらえないラビ？」とお願いするラビリン。
エレメントさんも「もちろんです。お嬢さん、これを使って下さい」と快諾し、のどかの手に『実りのエレメントボトル』を授けます。



これを使い、ラテもすっかり元気に。
さらに、エレメントさんは「ボトルは差し上げます」と言います。

それに驚くヒーリングアニマルたち。
「おいおい、どうするよ」
「ボトルでもらっちゃったペエ」

「エレメントボトルはすっごく貴重なものラビ」
「エレメントは、この星のあらゆるものを作ってるすんごいものなんだぞ」
「その力を、こんなにたくさん分けてもらうって、超々すっごいことラビ」
「いろんなエレメントさんがいるけど、テアティーヌさまから預かった花と水と光以外で、ボトルを見るのは初めてペエ」



そんな貴重なものは、ヒーリングルームバッグ内の棚に収納。
スペース的に、あと5つ（3×3＝9）は手に入りそうですね。

変身や技に使用すること、数や色の感じから、『Go！プリンセスプリキュア』の『ドレスアップキー』を思い出します。
おそらく、今作でもフォームチェンジや新技に使うことになるのでしょうね。

しばらくして、お母さんも無事に目を覚まし、めでたしめでたしですね。



のどかのお母さんは、ちゆとひなたに少し話をします。

「実はこの子ね、病気で学校を休んでた時期があったの」
「それで、仲良しの友達もなかなか作れなくてね。だから、こんなに早くいいお友達ができて、すっごく嬉しい」
「これからも、のどかをよろしくね」

ふたりの返事はもちろん
「はい、こちらこそ」
「めちゃめちゃよろしくです！」